ワーキングプアと生活保護受給者
ワーキングプアの方からみれば、生活受給者の生活が羨ましく思えるケースもあると思います。
各自治体によって生活保護受給額は異なると思いますが、東京の例では月に約14万円受給できるようです。
毎日一生懸命働いてるワーキングプアの人の月給が15万円程度ですから、生活保護受給者とあまり変わりませんね。
また生活保護受給者は、医療費用とNHK受信料が無料となっていますから、ワーキングプアの方が貧しい生活を強いられています。
少ない給料の割に、不安定な仕事を続けているワーキングプアの方の中には、「それならば私も生活保護を申請して、のんびり暮らしたい」とお思いになる方もいらっしゃると思います。
当然の気持ちだと思います。
しかし、そうはいきません。日本国民には「労働の義務」が与えられています。心身ともに健康である方は、生活保護の申請に行っても門前払いになってしまいます。
生活保護は、あくまで働きたくても働けない人が対象となっている制度です。ワーキングプアの人にとっては、「生きるも地獄、死ぬも地獄」といったところでしょうか。
中には、働けるのに生活保護を不正受給されている方もいるかもしれませんが、不正がばれた時点で厳しく罰せられるでしょう。
受給していたお金は返納しないといけないでしょうし、生活保護でなまった体と頭はなかなか勤労モードにはならないように思います。
最近では国会の審議事項で、生活保護費用の引き下げも討論されていますし、平成28年1月から始まるマイナンバー制度によって今まで以上に不正受給が明るみになってくると思います。
また生活保護受給者は、車や土地などを保有することはできません。ワーキングプアの家族に援助能力があれば、生活保護より家族の援助が優先されます。
そのため場合によっては、家族にも迷惑がかかるケースがあります。
妬ましく思っても仕方ありませんので、ワーキングプアの現状を前向きにとらえるしかなさそうです。
⇒ワーキングプアから抜け出すには?