ワーキングプアの年収
一般的にワーキングプアの年収は、200万円以下といわれています。
月の手取り額は、約15万円になります。日本国内には、200万円以下の人が約1069万人いるといわれています。
男性労働者の中に占める200万円以下の割合は約10%で、女性は約40%といわれています。
またワーキングプアの人のほとんどが、昇給はなく、あっても10円程度のようです。ボーナスもないケースがほとんどのようです。
ワーキングプアを産業別で見てみると、サービス業が最も高い割合となっています。
アメリカでもサービス業従事者の約13%が貧困層に入っていました。
低賃金サービス業の例には、ファーストフード店員やホームヘルパー・介護補助員、小規模小売店などが挙げられます。
ほかには、製造業に携わる人も低賃金でワーキングプアに属する人がいるようです。期間雇用であったり、低賃金が原因となっています。
そんなワーキングプアの方たちの1日の食費は約770円となっています。自炊の割合が高く約70%、次いでスーパーやコンビニとなっています。
節約している点は、レジャーが55%で、医療費も約20%の人が節約対象になっていました。他には女性の方ですと、化粧品や衣類も節約傾向にあります。
ちなみに企業が労働者に支払った給与の総額は、1997年221兆円でしたが2007年には201兆円にまで減少しています。
企業のグローバル化が進み、製造業などは中国などへ工場を移管したことも日本の労働環境においては大きな影響といえます。
単調な仕事は、安い労働資源の国へ移行し、国内に残る仕事は高い技術力の仕事になっていきます。そのため、国内の仕事量は減っていきます。
労働者は余っていき、労働市場の需要と供給のバランスが崩れていきます。そして、安い賃金で働かざるを得ない状況となってしまいます。
日本は長い間デフレ経済といわれていますが、労働者にとっては悪い経済状態といえます。
ワーキングプアに該当する方は、これからも増えていくと予想されています。
⇒ワーキングプアと生活保護