広がる格差社会

広がる格差社会

格差社会という言葉が叫ばれて久しく経ちますが、現代の日本ではこの格差がさらに開いています。

 

非正規雇用の増加、それに伴うワーキングプアの増加、自己責任論の台頭などにより、個人の力ではどうにもならない状況が生まれているのが現状です。
その主な原因と言われているのが「セーフティネットの貧困さ」が日本にはあると言われています。

 

欧米では例え一旦落ちても、そういった人を救い上げる土壌があります。

 

1970年代から80年台後半のバブル崩壊まで、日本は年功序列式で会社に勤めていればそのまま定年まで席があり、給料が上がっていき、老後は悠々自適という生活が約束されていましたが、就職氷河期を迎え、日本企業は正規雇用を守るために非正規雇用を増やし、新規に採用する人を絞ってきました。

 

このような格差があるのは日本ぐらいだと言われてます。

 

また、欧米では派遣労働者の賃金は正職員以上であるべきとされていたり、その賃金もガラス張りにして公開しなければならないと決められていますが、日本は全てがブラックボックスに包まれており、中高年層が若年層から搾取する体制が作られているのが日本なのです。

 

これを解消し、雇用の流動性を図り、格差社会を失くすために効果的であるとされている手段として、欧米型の働き方、給与体系(職務給制度)を導入して解雇規制を緩くすることとされていますが、日本では古くからの既得権益を守ろうとする人たちが大勢いるので、そういった人たちが改革に賛成しない限り、日本は格差がますます広がり、格差社会が続くと言われています。⇒政府の対策について