ワーキングプアの実態

ワーキングプアの実態

ワーキングプアの例をいくつかあげます。

 

まずは子供2人の母子家庭です。

 

小学生2人の子供を抱える母親は昼と夜の仕事を行い、月給18万を稼いでいます。

 

それから家賃5万円、子供の学費などを引くと食費として2万円だけねん出できるようです。

 

親子3人が月2万円で食べていくのは過酷なように思います。

 

1日660円です。さらに追い打ちをかけたのが2008年から児童扶養手当制度が変わったことです。

 

母子家庭には児童扶養手当として月に4万円国から支給されていましたが、それが減額になりました。最大で半分に削られています。

 

お母さんは経済的にも体力的にも、ぎりぎりのところで頑張っていますが、それも限界に迫るところまで来ています。

 

若い女性のワーキングプアを紹介します。この方は、将来ゲーム会社に勤めることを夢に見て、専門学校に通う予定でした。

 

しかし、入学前に父がうつ病になり、専門学校の学費がねん出できなくなりました。

 

そのため仕方なく、働く道を選び、病院の臨時職員として入院食を作る仕事を始めました。採用当初は臨時職員でしたが、その事業が民間委託されて、パートになりました。

 

月の手取りも減り、ボーナスもなくなりました。それで少しでも給料を上げようと、半年かけて調理師の資格を取得しました。

 

しかし、上がった時給は10円で、もちろん手取りもそれほど多くは増えませんでした。頑張っても頑張っても、毎日の生活のやりくりでいっぱいで、現状をよくすることは難しい状況となっています。

 

3例目は、高齢者のワーキングプアをご紹介します。こちらの方は、70歳を超えますが無年金者になります。

 

仕事をしていた当時は、年金保険料を支払うだけの余裕がなかったようです。そのために現在は空き缶を集めて、一缶2円、月に50,000円程度の収入にしています。

 

しかし、空き缶拾いの競争率は激しくなってきており、収入も減ってきているようです。

 

また年々体も衰えて、将来への不安も隠せないようです。
⇒ワーキングプアの年収について