ワーキングプアの人口

ワーキングプアの人口

ワーキングプアとは、労働していても生活が苦しい人のことを指します。現代日本では非正規雇用と絡めて論じられることがほとんどですが、このワーキングプアの人口は現在、1,069万人となっており、その数はもはや無視できないところまで来ているのが現状です。また、ワーキングプアの人たちのほとんどが年収200万円以下という状況で、日本は今、富裕層か貧困層かという二極化に分かれていると言っても良い現状です。

 

しかし、単純にいくら以下ならワーキングプアということは言えません。例えば、今まで年収400万円で生活してきた家庭があるとします。もちろん生活設計はその金額を睨んだものになりますし、それ相応の生活をしようとします。

 

ところが夫の会社が不景気だからという理由で、夫が契約社員や期間雇用に職場での立場を変えられたとしましょう。そして年収が250万円になってしまったらどうでしょうか。

 

それまでの生活設計はもちろん見なおさなくてはなりませんし、年収400万円では楽に買えた高い車を手放して安い車に変える必要が出てくるかもしれません。

 

そうなると、年収は200万円を超えていますが、精神的ワーキングプアとも言うべき状況が出来上がってくるのです。

 

これは当事者でなければわかりませんので、単純に金額でワーキングプアであるということは言えませんが、少なくとも金額でラインを引くなら「年収200万円以下の人が1,069万人いる」という数字がワーキングプアの一定の基準になるでしょう。⇒広がる格差